日焼け後の入浴はなぜ痛い? - 痛みとブラジキニン
日焼け後は、熱に対して敏感になっています

日焼けの後の入浴の際、普段はぬるいと感じるお湯でも、ひりひりと痛く感じた経験はありませんか?この現象を痛覚過敏といいます。日焼けにより損傷した組織や炎症部位の侵害受容器(ポリモーダル受容器)は、熱反応閾値の低下がみられたり熱刺激に対する反応性が増大しています。
グラフは、刺激時間30秒間に平均で0.5インパルス/秒(imp/s)の増大を引き起こす温度を刺激温度として用い、そこへ各種炎症メディエーターを加えた時に生じる熱に対する反応の増加分を示したものです。ブラジキニンは、低い濃度から強力にポリモーダル受容器を感作していることが分かります。つまり、日焼けで炎症が生じてそこにブラジキニンが少量でも存在すると、普段はぬるいと感じるお湯でも熱く感じ、ひりひりするのです。

一度増大した熱刺激に対する反応性は、冷却により減弱が可能です。このことは、炎症部位を冷やすことで痛みが軽減する、という私たちが経験する現象をよく説明しています。
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