日本ケミファ株式会社

薬剤師向け情報集

かかりつけ薬剤師が服薬指導にも活かせる コーチング・コミュニケーション

第5回 コーチングを活用して愛される薬剤師に

  • 著者:全国薬剤師・在宅療養支援連絡会 会長
  •     栃木県薬剤師会 会長
  •     株式会社メディカルグリーン 代表取締役社長
  •     大澤 光司

薬中心に考える業務(DOS)から患者中心に考える業務(POS)へ

  1. 薬剤師は薬の専門家であるがために、どうしても薬の問題を中心に考え、患者様に目が行かなくなってしまう傾向があるように感じています。

  1. 薬中心に考える考え方を、私はDOS(Drug Oriented System)と呼んでいます。
    つまり、極端に言えば「薬が変わらなければ、患者様も変わらない」という考え方です。
    そうなってしまうと、例えば患者様に何かの変化があっても処方が変わらない場合、

    薬剤師「お薬は前と同じです。調子は変わりませんか?」
    患者「特に変わりません」(表情は不安そう)
    薬剤師「分かりました。それではお会計は……」


    というような感じになってしまうことがあります。

    POS(Patient Oriented system)的な感覚を持っていれば表情に気付きますので、

    薬剤師「お薬は前と同じです。調子は変わりませんか?」
    患者「特に変わりません」(表情は不安そう)
    薬剤師「そうですか。でも何か不安がありますか?」


    と問題に気付ける可能性があるわけです。

    コミュニケーションの基本は、相手に興味を持つことです。
    薬(物)中心の業務から、患者(人)中心の業務に変えることこそ、「かかりつけ薬剤師」を目指す現代の薬剤師にとって、欠くことのできない観点であると思います。

コーチング的関わりが必要な患者様とは? 服薬に関する4つの行動パターンから考察

  1. コーチング的関わりが必要な患者様とは、どういう方かを考えてみたいと思います。

    服薬に関する理解と服薬行動には4つのパターンがあります。

    まず1番目は、服薬の意義について「よく分からないけど飲んでいる」という方です。
    なぜこの薬を飲まなければいけないのか、よく分からないけれども、医師から飲んだほうが良いと言われたので、仕方なく飲んでいるというパターンです。

    このような患者様には、「なぜ飲まなければいけないのか」についての情報提供が有効です。
    服薬の意義を分かって飲んでもらうことで、服薬に関する意識、モチベーションが高まり、患者満足度も高まります。

    2番目が、服薬の意義について「よく分からないので飲まない」という方です。
    「なぜ飲まなくてはいけないのか」、あるいは「自覚症状もないのに、どうして続けて飲む必要があるのか」など、理由がはっきりしないので飲まない、もしくは飲み忘れてしまうパターンです。

    このタイプもやはり情報提供が有効と思われます。
    1番目のタイプに比べて、飲まないという選択をしてしまっているので、情報提供によってコンプライアンスを改善する重要性はより高くなります。

    3番目が、薬について服薬の意義を理解しているので、「分かって飲んでいる」というパターンです。

    これがある意味理想形で、他の3タイプもこの状態に持っていきたいものです。

    そして4番目が、服薬の意義について「分かっているけど飲めない」もしくは「分かっているけど飲まない」という方です。
    なぜこの薬を飲む必要があるのか理解している(もしくは理解しているつもり)なのに、何か障害があって服用しないパターンです。

    このタイプの患者様が最もコーチングを必要とされているわけです。
    「分かっているが飲まない」を「分かっていて飲む」に変換するために、コーチングのテクニックを最大限ご活用いただきたいと思います。

コミュニケーション力を活かして薬剤師としての業務を充実させよう

  1. 思い返せば、一昨年(2015年)は薬剤師、そして医薬分業にとって大変な逆風が吹き荒れた年となりました。
    そして、そのような逆風を跳ね返し、医薬分業の目指すべき本来の形を具現化したものが「かかりつけ薬剤師」制度であり、現在進められている「健康サポート薬局」制度ということになるかと思います。

    さらに、超高齢化を迎えている日本において進められている「地域包括ケアシステム」では、例えば在宅医療を通して、薬剤師も多くの多職種、そして市民の皆さんとともに連携し、薬剤師職能をフルに活用していくことが求められています。

    そんな時代においては、薬剤師も専門知識だけではなく、周りの皆さんに信頼され、頼りにされるような人間性を求められると思います。

    規制緩和や医療費抑制なども加わり、大変厳しい時代になったとしても、患者様から信頼され、愛される薬剤師であれば、きっと生き残れるでしょうし、他職種や患者様から信頼を得ることができるでしょう。

    そうなるためには、コミュニケーション力は大切なポイントだと思います。
    さあ、いよいよ実践です。
    ここからが本番です。

    せっかく獲得した新しい知識も、「参考になるな」と分かったつもりでいて行動に移さなかったら、何も変わりません。
    行動に移してこそ知識は生きてくるのですから。

    早速明日から、いえ今日から実践していただき、薬剤師としての業務がさらに充実すること、そして一人でも多くの患者様、他職種から真の「かかりつけ薬剤師」として信頼され、選ばれることを目指してスキルアップしていきましょう。

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