ザルトプロフェンのブラジキニン疼痛抑制作用について
ブラジキニン動注法に対する鎮痛作用(ラット)
ザルトプロフェンはブラジキニン誘発の疼痛を強く抑制します。
ラットを用いたブラジキニン動注法で鎮痛作用を検討した結果、ザルトプロフェンの50%有効用量(ED50)は10.0mg/kgであった。
Wistar系ラットに被験薬剤を経口投与後、右総頚動脈より心臓に向けて逆行性に挿入したカニューレよりブラジキニンを注入し、30秒以内の疼痛反応(右前肢の屈曲、頭部の右回転、運動亢進)の有無を判定した。なお、前述の3症状のうち2症状以上が抑制された場合を有効とした。
ブラジキニン誘発性疼痛反応(マウス)
ザルトプロフェンはブラジキニンによる疼痛反応を抑制します。
マウスを用いてブラジキニン疼痛に対する作用を検討した結果、ザルトプロフェンはブラジキニン誘発性の疼痛を迅速に抑制することが確認された。
APFモデルマウス(マウスの足蹠にブラジキニンを投与して痛みによる屈曲反射を起こす)に、ザルトプロフェン、ロキソプロフェン1nmolまたは溶媒を投与後、再度ブラジキニンを投与して屈曲反射を起こし、レコーダーで経時的に反射を記録した。
その他の作用[先取り鎮痛作用(マウス術後疼痛モデル)]
その他の作用(先取り鎮痛作用)
術後疼痛モデルマウスにザルトプロフェンを術前投与したところ、術後疼痛が有意に抑制された。このモデルにおいては、COX-1、COX-2阻害薬での鎮痛作用は認められず、B2受容体拮抗薬のみが疼痛を抑制していることから、ザルトプロフェンはB2経路を遮断することによって術後疼痛を強く抑制していることが示唆された。
マウスの足底の皮膚と筋膜を切開する「術後疼痛モデルマウス」に、術前30分にザルトプロフェンもしくは溶媒を投与し、切開した足の底部を太さの異なるフィラメントで圧迫した。圧迫により反応した際のフィラメントの疼痛閾値を記録した。
